
ープラスチックの”人生”を追いかけるー
LCA(ライフサイクルアセスメント)
LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、ある製品やサービスが「生まれてから捨てられるまで」
にどれだけ環境に影響を与えるかを定量的に評価する手法です。
たとえば、ペットボトルのキャップ。
そのキャップは「石油を掘る→原料を運ぶ→製造する→使われる→捨てられる」まで、
実はさまざまなCO₂や廃棄物、エネルギーを生み出しています。
LCAでは、そうした“ライフサイクル全体”を見える化し、どこで環境負荷が大きいのか、
どうすれば減らせるのかを考える手がかりになります。
LCAの4ステップ
目標,範囲の設定
「何のために、どこまで評価するのか」をはっきりさせること。LCAはとても広い範囲を扱うため、目的を明確にしないとブレてしまいます。
インベントリ分析
環境負荷に つながる「すべての流れ(フロー)」を調べて数値化することです。製品づくりに関わるあらゆる数字を集めていきます。
インパクト評価
集めたデータをもとに、実際に「どれだけの環境負荷があったか」を計算します。
結果の解釈
最後は、評価した結果をどう活かすかを考える段階です。
CO2量を他にわかりやすい表現に変え発信を行い役立てていきます。
LCAのメリット
定量化
感覚やイメージではなく、実際の数値として環境負荷が見える化されるため客観的に見ることができます。
改善が見える
どこを変えれば、もっと良くなるのかが見えてきます。回収ルートを短縮するなど、具体的に改善できます。
”楽しく”伝わる
環境に優しい選択を”楽しく”伝えることができます。商品の環境負荷をユーザーに伝えやすくなります。
廃棄プロセス
※プラスチックが全て焼却される場合です
再生プロセス
※我々の行っている独自プロセスです
ー注意事項ー
・輸送コストは同等であると仮定しています。
・機械など設備装置について同等であると仮定しています。
再生プロセスによって削減可能な二酸化炭素量
2.181
kg-CO2/kg
参考文献
プラスチックの洗浄:水道局(2023).「CO2計算ツール」.東京都. https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/co2
単純焼却:一般社団法人日本化学工業協会(2022). 「産業系廃プラスチックのLCA評価」.
電力使用:環境省(2024).「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」. https://policies.env.go.jp/earth/ghg-santeikohyo/calc.html
プラスチックの加工:環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量等の算定のための排出原単位データベース」 (2025年3月版)https://www.env.go.jp/earth//ondanka/supply_chain/gvc/estimate_05.html